多くの旅好き人間にとって、旅のプランをあれやこれやと考えることは実際に旅をすることと同じくらい楽しいものではないかと思います。管理人もネット等で情報を集めては色々とプランを立てて楽しんでいたりします。そんな中、「高知競馬場まで船と18きっぷで安く旅する」というプランを思いついたのですが(同じようなルートで高知まで行ったことのある方も結構いらっしゃるかとは思いますが)、今回、高知競馬場唯一のダートグレード競走である黒船賞が二年ぶりに実施されるということで、このプランを実行して高知競馬場を探訪してみましたので、その様子をレポートします。
ちなみに、今回の行程を簡単に表してみると次のような感じです。
神戸 | 深夜 | フェリー |
高松 | 早朝 | |
18きっぷ鈍行 | ||
高知 | 昼前 | |
夕方 | 18きっぷ鈍行 | |
高松 | 深夜 | |
フェリー | ||
神戸 | 早朝 | |
(運賃:フェリー往復3,290円+青春18きっぷ1回分) |
四国内の普通列車は本数が少なくスピードも遅い為、18きっぷを活かしつつ高知で競馬を充分に楽しめるだけの滞在時間を確保するべく、神戸~高松間の移動に安価なフェリーの深夜便を組み込んでみました。移動時間約17時間半に対して高知滞在時間は約6時間半。。。物好きでないと「無理」な行程と言えるでしょう。
自宅を夜10時過ぎに出発し、神戸・三宮へとやって来ました。JR三ノ宮駅前のバスターミナルからは、今回利用する「ジャンボフェリー」の乗り場まで出航に合わせて連絡バス(有料・200円)が運行されています。
深夜便ということで、どの程度の利用があるのかと思っていたのですが、三連休前夜・春休みという条件が揃っていた為か乗り込むのも大変な程大勢の人がバスへと乗車していきます。
バスは5分ほどでフェリー乗り場に到着。早速乗船名簿に必要事項を記入し、乗船券を購入します(画像は復路券)。
神戸と高松を結ぶジャンボフェリーの運賃は片道1,800円、往復の場合は復路が1,490円に割引されて計3,290円となります。陸路と比べると時間はかかるものの(4時間少々)瀬戸内海の船旅は快適で、何より「この運賃で(会社は)大丈夫なんかなあ」と心配になってしまうほどの運賃の安さが魅力です。
神戸・三宮新港第3突堤 | 0:45発 | ジャンボフェリー 高松行1便 |
高松東港フェリーふ頭 | 4:45着 |
ジャンボフェリー船内にはリクライニングシートやソファの並ぶ洋室とカーペット敷き大部屋の和室があります。どちらで過ごすかは好みによると思いますが、個人的には深夜便の場合は横になれる和室、それ以外の場合はまったりと船旅を楽しめる洋室がいいかな、と思います。なお、深夜便でも部屋が消灯・減灯されることはありません。
画像は乗船直後の和室の様子ですが、この後どの区画も多くの利用客で埋まり、最終的に席にあぶれた人がロビーの床で横になって過ごすほどの混雑となりました。混雑が予想される場合は、フェリー乗り場到着後なるべく早く乗船待機列に並んだ方が良いかと思われます。
横になってウトウトしているうちに船は高松東港に到着。フェリー乗り場からJR高松駅前まではフェリーの到着に合わせて無料送迎バスが運行されており、これを利用して高松駅へとやって来ました。
ここからは鈍行列車の旅。18きっぷに日付印を押してもらい、予讃線の普通列車を待ちます。
高松駅 | 5:44発 | JR四国・普通 琴平行 |
琴平駅 | 6:54着 | |
6:58発 | JR四国・普通 阿波池田行 | |
阿波池田駅 | 7:47着 | |
8:40発 | JR四国・普通 高知行 | |
高知駅 | 11:09着 |
毎度おなじみの青春18きっぷ。梅田のチケットショップにて11,000円で購入し、1日だけ使用して8,500円で買い取ってもらいました(当然のことですが、店舗や時期によって買取価格は変動します)。というわけで、今回は高松~高知間を正規運賃5,320円のところ2,500円で往復できたことになる予定でした。
途中、阿波池田駅の喫茶店で朝食を摂り、単行のディーゼルカーで高知へと向かいます。土讃線は単線の為、特急列車の追い越し待ちや対向列車の交換待ちの長時間停車がいくつかあります。
そんな中でも最も長時間だったのが秘境駅の雰囲気が漂い、珍しいスイッチバック駅でもある新改(しんがい)駅での停車。上下2本の特急列車をやり過ごす為に20分も停車します。列車にはトイレの設備が無い為、駅のトイレを利用したり(車内でも案内していました)、秘境駅の様子を写真に収めたりと、ローカル列車の旅ならではの醍醐味を味わいます。
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