エプソム競馬場旅行記 page1

 生まれてこのかた、海外旅行というものに縁の無かった管理人こと私。今回、まとまった時間ができたので、「海外旅行初体験」をしてみることにしました。海外に行くからには当然、海外競馬を観戦しなければならない、ということで、海外競馬観戦旅行の計画を立てることに。

 世界中の様々な国・地域で競馬は行われています。そんな中、「やっぱ、観に行くんやったら最高峰やろ。最高峰と言えば、イギリスダービーやろ」という単純な理由で(もちろん、時期的な理由もありますが)、イギリスに行くことを決めてしまいました。

 詳しく調べてみると、ダービーの前日には、同じエプソム競馬場でイギリスオークスとコロネーションカップという、二つのG1が行われる事が判り、「三つもG1が観られるなんて、めっちゃお得やん」と大喜びの私。早速、「イギリスダービー観戦ツアー」を探してみる事にしました。初海外旅行ですし、無難に観戦ツアーパックを利用するつもりだったんですね。

 ところが、探せども「イギリスダービー観戦ツアー」は見つからず。「最高峰やのに。。。シンガポールのショボいG1でもツアーがあるのに。。。」と愕然としたのでした(需要を考えれば当たり前)。そこで方針を転換し、旅行会社企画のロンドン滞在のフリープランを利用して、エプソム競馬場へは自力で行くことにしました(ま、列車に乗るだけなんですが)。

 今回利用したのは、日本旅行の「個人で旅するヨーロッパ ロンドン8日間(シルバー)」という“募集型企画旅行商品”です。関空~ロンドンの航空機往復とロンドンでの宿泊がセットになった(ロンドン6泊、機中1泊)プランで、それ以外は何もついてない、格安のフリープランです(食事は機内でいただける食事とホテルでの朝食のみ)。5月29日(火)出発で、料金は153,900円でした(一人部屋利用追加料金込み。別途、空港税・燃料サーチャージが¥37,880)。

 このプラン、申し込み時に航空会社やホテルの指定ができないものだったのですが、旅程表が届いたので見てみると、往復ともJALの関空~ロンドン直行便があてがわれ、トランジットの手間もなく、非常にラッキーでした。ホテルの方は、ロンドンのターミナル駅の一つ、パディントン(Paddington)駅にほど近く、ボロいながらも無線LANが使えるようだったので、この機会とばかりに、在庫処分の安いノートPCを購入してしまいました。

ウオッカが歴史的快挙を成し遂げた2日後、いよいよ初の海外旅行へ、“THE DERBY”へ出発です。

5月29日:1日目-ロンドンへ

JAL421便

ロンドンヒースロー空港行きJAL421便。快適なフライトでした。

ヒースローコネクト

ヒースローセントラル駅に入線してきたヒースローコネクト。車内に乗客は少なく、採算がとれているのかは謎です。

conduit mews

ホテルの部屋から見た風景。いかにも、ここはヨーロッパ、といった感じです。


 羽田~伊丹便をはじめ、国内線の短時間のフライトは幾度となく経験していましたが、今回は国際線で約12時間のフライト。「エコノミークラス症候群」という言葉もありますし、狭っ苦しく苦痛な12時間を覚悟していましたが、いざ経験してみると、確かに狭いことは狭いですが思ったほどでもなく、機内食や飲み物などは頻繁にサービスされるわ、各座席にパーソナルモニターは備わるわで、快適なフライトを楽しむことができました。

 そうしてロンドン・ヒースロー空港に到着。初めての異国の地へと足を踏み入れたわけですが、そこに待ち受けていたのが入国審査。後で聞いた話では、イギリスの入国審査というのは厳しいことで有名だそうで(不法移民への対策などのためだそうです)、かなり面食らってしまいました。ちなみに、帰りの航空券を見せると、比較的すんなり通してくれるそうです。

 ヒースロー空港からホテルへの最寄り駅、パディントン駅へは直行のヒースローエクスプレスとヒースローコネクトが運行されていました(ほかに地下鉄もあります)。ノンストップのエクスプレスは所要時間15分で運賃が15.5ポンド、各駅停車のコネクトは所要時間25分で運賃が6.9ポンドということで、迷わずコネクトを選びました。それにしても、日本円に換算してみると(当時£1=約¥240)、前者が約3,720円で後者も約1,660円。いきなり、ロンドンの物価の洗礼を受けた感じでした。

 パディントン駅到着後は、迷うこともなく徒歩でホテルに到着、無事チェックインを済ませました。このホテル、事前に見たサイトのユーザーレビューではネガティブな文言が目立ち、非常に不安だったのですが、確かにボロくてエレベーターもずっと故障中だったものの、部屋はそれなりに清潔で、シャワーも一応お湯が出るし、なにより無線LANが使い放題だったので(速度は激遅でしたが)、それほど不便・不満を感じることはありませんでした。まあ、日本で宿泊したホテルがこのレベルだったら暴れますが。。。

いよいよ翌日からはロンドンでの日々が始まります。

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