道営・ばんえい・JRA 北海道競馬はしご旅 page1

 各地の競馬場探訪というものを意識してまだ日の浅い管理人ですが、北は北見から南は中津まで、既に探訪する事が叶わない競馬場がいくつもあり、今更ながら残念に思っています。そんな事もあり、旅をする際には「行きたい時に競馬場は無し」になる前に行っとけ、を一つのテーマにしていたのですが、08年度をもって、それまで探訪した事の無かった旭川競馬場での開催が終了し、さらには函館競馬場のスタンドが改築される事となったので、ついでに帯広競馬場も含めた3場を「はしご」する旅をしてみました。

 今(09年8月)から一年以上前の旅なので、馬券の結果などの記憶があやふやなのですが、各場の風景・雰囲気を中心に(且つ鉄分やや多めで)この旅の模様を今さらながらレポートしてみようと思います。

6月25日:1日目-ちょこっと大井&北上

 今回は、大阪~東京間の往復に貯まっていた全日空のマイレージを使用し、東京を起点とした北海道旅行をする事にしました。その理由となったのが「ぐるり北海道フリーきっぷ」なるトクトクきっぷの存在。羽田空港からモノレールで浜松町に向かい、みどりの窓口で早速この切符を購入します。

ぐるり北海道フリーきっぷ

 こちらが「ぐるり北海道フリーきっぷ」。ゆき券とかえり券の2枚からなります。

 東京~北海道の往復に寝台特急北斗星のB寝台個室ソロor開放B寝台を利用することができ、さらには道内のJRの特急・急行列車の普通車指定席に乗り放題で料金は35,700円、有効期間は5日間となっています(7~9月の料金は45,200円、ゴールデンウィーク・お盆・年末年始に利用することはできません)。

 単純に上野~札幌間を北斗星で往復するだけでも47,900円もかかってしまうわけで、これはとんでもなくおトクな切符と言えます。

(追記:「ぐるり北海道フリーきっぷ」は残念ながら2010年3月をもって販売終了となりました)


寝台券

 そして、往復の寝台券も同時に発券してもらいました。本当は個室のソロが取れればよかったのですが、往復共に開放B寝台の上段しか空いていませんでした。

 とは言え、乗車当日に寝台券を確保できただけでもラッキーだったのかもしれません。かつて北斗星が一日二往復運行されていた頃には、人気のA個室「ロイヤル」ですらそれほどの苦労もなく確保できた経験があるのですが、一往復に減便されてしまった現在、チケットを確保するのは大変な状況となっているようです。

 この盛況ぶりに加え、JR東日本が新たな牽引用機関車の導入を発表したこともあり、北斗星の将来もしばらくは安泰かな、と思われます。


 往復の寝台券も確保できてとりあえずはひと安心。午前中の便で上京したので、当然ながら北斗星の発車までには時間があります。そこで、この日たまたま開催中だった大井競馬場へと向かい、乗車までの時間を過ごす事にしました。

大井競馬場 正門

 たまたま開催していた大井競馬。この日のメインレースはたまたまjpnⅠの帝王賞だったため、開門直後から多くの人で賑わっていました。

 とりあえず旅の初日ですし、北斗星の出発までを軽く遊んでみたのですが、レーシングプログラムに挟まっていた当日の馬券を見てみると、、、

  • 1レース 3・5・12番の馬連ボックス→1・6・9着
  • 2レース 1・5・12番の馬連ボックス→1・4・6着
  • 3レース 馬連4-5→1・6着
  • 6レース ワイド2-4→9・6着
  • 7レース 3・10・12番の三連複・単→2・1・8着

 見事に外しまくっていたようです(当たった記憶が無いので当然なのですが)。


レーシングプログラム&馬券

 帝王賞の日に関西から訪れて、肝心の帝王賞を見ずに現場を後にする人なんてなかなか居ないのではないかとも思いますが、ぶっちゃけ仙台までの新幹線代を追加してまで見たくなる程のメンバーでもなかったので折角の北斗星乗車をやはり始発から味わいたかったので、7R終了後に上野駅へと向かうことにしました。

 画像は現地で配布されていた特別版レーシングプログラムと、兵庫県人として思わず買ってしまった応援(記念)馬券です。とは言え、ワイドは「あってもおかしくないよなあ」なんて色気を持った馬券だったりもしたのですが。。。

 ともかく、翌日にレースリプレイを見るのを楽しみにしつつ、大井競馬場を後にしたのでした。


上野駅 19:03発 JR東日本・北海道 寝台特急北斗星 札幌行
札幌駅 翌12:00頃着
(30分以上遅れ)
上野駅13番ホーム

 大井町から京浜東北線で上野へ。そして13番ホームへとやって来ました。「札幌」の文字に何だかワクワクしてきます。


北斗星推進運転

 発車時刻が近づき、いよいよ北斗星が推進運転にて入線して来ました。ホームでは携帯やカメラを向ける人々が老若男女を問わずに大勢見られ、旅人にとってこの列車が特別な存在である事を窺わせます。


シャワーカード

 乗車してまずは指定された寝台へ。荷物を置いてベッドメイクが終わった頃に、列車は客車列車独特の発車時の揺れと共に上野駅を出発しました。

 落ち着いたところで早速食堂車に行き、購入したのが画像のシャワーカード(310円)です。シャワールームの利用時間(30分間)は早い者勝ちで指定できるので、食堂車のパブタイム営業に合わせて20:30からを指定しておきました。


タオルセット

 シャワーカードと一緒にこちらのシャワーセットも購入。北斗星のマーク入りタオルとボディソープ・シャンプー・リンスのミニボトルがセットになってお値段は420円となっています。シャワールームには石鹸・シャンプー等の用意がありませんが、これさえあれば問題ありません。


北斗星 シャワールーム

 シャワーカード購入後はシャワールームのあるミニロビーでまったりと過ごし、指定した時間となったのでシャワールームに入ります。

 上述の通り、シャワールームの利用時間は30分、カード1枚でお湯が合計6分間出ます。6分間と聞くと足りるのかな、なんて思いますが、当然お湯を止めればカウントも止まりますし、案外余裕を持って利用できます。これまでに何度か利用した事がありますが、全身をきっちり洗って2~3分余りますので、余程髪の長い方以外はまず安心ではないかと思います。


グランシャリオ

 シャワーでさっぱりとした後はミニロビーに留まり、隣の食堂車「グランシャリオ」のパブタイム営業が開始されるのを待ち構えます。時計の針が21時を少し過ぎたあたりで営業開始の案内があり、早速食堂車へと入りました。驚いた事に管理人以外にも待ち構えていた方が結構いらっしゃり、案内後程無く満席となり、空席待ちが出る程の盛況ぶりでした。

 以前利用した際、パブタイム営業は閑散とした状態だったのですが、現在は利用したい際には待機しておいた方が無難な状況のようです。


北海の幸クリームパスタ

 シャワー利用時間をパブタイム営業直前に合わせたのは、「風呂上りの一杯」を食堂車で楽しむため。というわけで、生ビール(サッポロクラシック・600円)と北海の幸クリームパスタ(1,200円)を注文しました。

 今や貴重となった食堂車でのビールと食事は格別なもので、生ビールの600円という値段ははっきり言って高いのですが、ついつい雰囲気で財布の紐も緩くなり、2杯目をいただいてしまいました。そしてクリームパスタは具だくさんで納得の1品でした。


B寝台上段

 食堂車での食事を堪能し、後は寝るだけ。という事でこちらが今宵の寝床、開放B寝台上段です。

 開放B寝台というと、下段寝台の方が好まれる傾向にあるようですが、「枕元に荷棚がある」・「通路を通る人の気配が気にならない」という点から、個人的には上段の方がオススメです。「上段の方が揺れる」という風に思われる方が多いようですが、客車列車は上段だろうが下段だろうが揺れるものです。

 ビール2杯で気持ち良くなり、列車の揺れも何だか心地良いものに感じられ、すんなりと眠りに就く事ができました。どうやら夜行列車で気持ち良く眠るには、アルコールの力を借りるのが一番のようです。


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