道営・ばんえい・JRA 北海道競馬はしご旅 page7

 普段からばんえい競馬に精通している方なら、独自のパドックの見方から予想方法までお持ちなのではないかと思われますが、管理人はパドックを見たところでどの馬が良いのかも判りませんし、馬柱を見たところでどう予想して良いものなのかも今イチよく分かっていません。それでも競馬観戦をするからには、少しでも馬券を購入しないと折角の現地観戦の魅力も半減するというもの。。。

 そこで今回は、無駄な足掻きをせずに予想紙を頼りにして馬券を購入してみたのですが、結果として的中馬券にも結構ありつけましたし、的中しなかったレースでも最後の方まで楽しめたレースが多かったように思います。この日がたまたまそういう結果になっただけなのかもしれませんが、個人的には「予想紙に逆らわずに馬券を購入」して、「その馬券を握り締めてばん馬と並走」、そして「疲れたらプレミアムラウンジでまったり」という三点を、素人的ばんえい競馬現地観戦のオススメ方法として挙げたいと思います。

夕陽

 時刻は18時半を過ぎ、十勝平野に沈む夕日が鮮やかです。場内の照明にも灯がともり、ここから競馬場はナイター開催らしさを増してゆきます。


ばんえい十勝ビアガーデン

 スタンド前の一角では「ばんえい十勝ビアガーデン」として、バーベキューコーナーが設置されています。この日は団体による貸切となっていましたが、ビール片手にジンギスカンでもいただきながらの競馬観戦というのも、非常に魅力的と言えます。


プレミアムラウンジ減灯

 ナイター開催に入ると、レース時にはプレミアムラウンジがご覧のように減灯されます。窓ガラスへの映り込みを減らし、レースを見やすくするための配慮ですが、結果として(机に散乱しているマークカードやペン等に目を瞑れば)競馬場らしからぬ「プレミアムな」雰囲気を醸し出す演出にもなっています。


イルミネーション点灯

 走路脇にはイルミネーションが設置され、ナイター競馬の演出に一役買っています。


引換券

 プレミアムラウンジでは、ラウンジ利用者用の「十勝野弁当」を予約することができます。折角の機会なので、今回は1,600円の「華」を注文してみました。

 配達時間の19時となり、ビールチケット交換分の缶ビールと共に、「十勝野弁当・華」が配達されて来ました。


十勝野弁当 華

 そしてこちらが十勝産の食材をふんだん使用した「十勝野弁当・華」の中身です。ご飯、味噌汁共に温かさの残る状態で届けられたのが、缶ビールにプラ製のビアカップが付いてきた事と共に嬉しいポイントでした。

 この中で特に美味しかったのが、上段真ん中のビーフシチューでした。とろけるような味わいで、この1品だけでも普通のお店で普通のお皿に盛られて出てきたなら1,000円程度は取られると思われ、1,600円というお弁当としては若干お高めの価格設定となっていましたが、充分に満足できるお弁当です。


帯広競馬場 スタンド

 十勝野弁当を味わった後は、メインレースを観戦すべく、再び下に降りてきました。スタンドにもナイターらしく照明が灯っていますが、走路用の照明は走路脇に用意されているため、大井や川崎に比べるとスタンドの屋根に設置されている照明の数は明らかに少なくなっています。


走路脇のイルミネーション

 走路脇を彩るイルミネーションは、ファンファーレに合わせて点滅し、レースへの気分を盛り上げてくれます。


11レース

 メインレース出走の各馬が第二障害に挑んでいきます。レース中もイルミネーションが灯ったままというのは、ファンファーレ時に点滅する事と共に、同じくイルミネーションの演出がある大井では見られない光景で、この辺りにばん馬とサラブレッドの性格面での違いというものを見て取ることができます。

 このレースの馬券を的中したのかどうかについての記憶が定かでは無いのですが、結果としてこの日はプラス収支で終えることができたと記憶しています。帰りの列車の時間が迫ってきていたので、これにて気分良く競馬場を後にしました。


入場門脇イルミネーション

 走路脇以外でも、場内ではご覧のようなイルミネーションが施されていて、ナイターの雰囲気を盛り上げていました。メインレース終了後、少なくともオフィシャルウェブサイトには案内の無かった帯広駅前への無料シャトルバスが運行されていたので、ありがたく利用させてもらいました。


 09年6月度までの資料を見る限り、ばんえい帯広競馬の売上はあまり芳しいものではないようですが、観光資源的な側面を見出す事もできると思いますし、これからも何とかばんえい競馬の歴史が続いていってくれればと思います。

 まあ、そう思うだけで個人的に何かするなんて事もできませんが、何より現地観戦の楽しい競馬場ですし、また探訪する機会を作る事ができればと思います。

帯広駅 20:43発 JR北海道 特急スーパーおおぞら14号 札幌行
札幌駅 22:58着
行先案内板

 帯広から、この日の宿のある札幌へと向かいます。スーパーおおぞら14号は、この日のうちに札幌へと辿り着く事のできる最終の列車です。


スーパーおおぞら14号

 帯広駅に入線してきたスーパーおおぞら14号。札幌行の最終列車という事で、指定席もほぼ満席の混雑ぶりでした。当然ながら外は暗いため、景色を望めるわけでもなく、振り子列車に揺られながらウトウトしている内に、いつの間にか終点の札幌に到着していました。


 この日の宿は、札幌・すすきのにある「スパ&ホテル アビネル」。個室タイプのカプセルで1泊のお値段はおそらく3,900円だったかと思います。こちらの施設は、すすきのの街を見下ろしながら入ることのできる露天風呂が印象的で、既に遅い時間でしたがゆっくりと入浴を楽しみ、その後は翌日に備えて床に就きました。

ページの一番上へ



inserted by FC2 system