日本の廃競馬場マップ 中部地方
中部地方(新潟県・富山県・石川県・福井県・山梨県・長野県・岐阜県・静岡県・愛知県)の廃競馬場を現在の地図に照らし合わせてご紹介しています。所在地の情報を得られた競馬場のみの掲載となっており、中部地方に存在した全ての競馬場を網羅しているわけではありませんので、あらかじめご承知置き下さい。
旧新潟競馬場(関屋競馬場)
新潟県新潟市中央区信濃町周辺>>Googleマップ
1964年廃止、現在の新潟競馬場へと移転。JRAの前身である日本競馬会による競馬開催は1943年で廃止され、戦後は新潟県競馬のみが開催されていたそうです(芝コースは使っていたのでしょうか、というかそもそも芝コースは存在していたのでしょうか?)。真夏のマイル戦、関屋記念にその名を残しています。
現在、跡地には住宅地が広がっています。西側を川が流れていますが、これは信濃川の氾濫による洪水被害を防ぐための関屋分水路で、この分水の開削による住民移転等の代替地として競馬場用地をあてる事となり、競馬場は現在の新潟競馬場へと移転する事となったそうです。結果論ですが、この移転が無ければ、日本で直線競馬が実現する事は今も無かったのではないかな、と思います。
関屋駅西側にある踏切は、今も競馬場踏切という名称です。
関屋分水の新潟大堰
三条競馬場
新潟県三条市上須頃周辺>>Googleマップ
2002年廃止。2015年までスタンドが大井競馬の三条場外発売所として活用され、南関東競馬の馬券が発売されていましたが、老朽化に伴いその役目も終えています。
2010年4月に三条競馬場跡を探訪してみました。下の画像の通り、馬場があった場所は既に更地になっていましたが、スタンドは当時のものが残っていました。
馬場だった部分は既に更地となっています。
スタンドはかなり老朽化が進んでいるように見えますが、現在も場外馬券発売所として活用されています。(追記:2015年に営業は終了しました。)
富士競馬場
山梨県南都留郡忍野村忍草周辺>>Googleマップ
1948年廃止。現在はファナック(株)の工場が広がっています。同社ウェブサイトの会社概要ページにある画像は、富士山とかつて競馬場のあった場所が一枚に収まった画像になるのではないかと思われます。
北方競馬場
岐阜県本巣市仏生寺周辺>>Googleマップ
1954年廃止。画像の通り、五角形の形状の競馬場だったようです。現在は岐阜第一高校や住宅地が広がっており、向正面の膨らんだ様子等をを道路形状に見る事ができます。
中津競馬場(岐阜)
岐阜県中津川市駒場周辺>>Googleマップ
1934年(?)、笠松競馬場へと移転、廃止。コースの様子がはっきりと分かる航空写真は見つからず、特にはっきりしなかった部分は、点線で表しています。跡地には農地等が広がっており、航空写真を見てみると、何となく競馬場の痕跡が残っているようにも思えます。
各務原競馬場
岐阜県各務原市鵜沼各務原町4丁目周辺>>Googleマップ
1939年廃止。直線部分の長さが450m程度あり、カーブも比較的大きめで、一周1,600m程度の立派な規模を誇っていたものと思われます。開催当時は最寄り駅として名鉄各務原線に競馬場前駅という駅があったそうです。跡地は住宅地や田畑となっています。
養老競馬場
岐阜県養老郡養老町養老周辺>>Googleマップ
1939年廃止。跡地は航空写真を見る限り、大部分が緑に覆われているようですが、道路形状に競馬場の名残を見て取れる部分があるように思えます。
三島競馬場
静岡県駿東郡長泉町竹原周辺>>Googleマップ
1955年廃止。ホームストレッチ以外はずっとカーブを描いているように感じられる形状となっています。跡地には住宅地が広がっており、競馬場の痕跡を見つけるのは難しそうです。
岡崎競馬場
愛知県岡崎市羽根町小豆坂周辺>>Googleマップ
1953年廃止。現在は住宅地となっており、廃止からそれなりの年月が経っているにも拘らず、4コーナーのポケットの部分まで道路形状にその名残を見て取ることができます。