SJT2008 笠松競馬場探訪記 page1

 今から3年前の05年、WSJS(ワールドスーパージョッキーズシリーズ)に出場する地方競馬代表騎手の選定方式が、それまでの各主催者によって推薦された騎手の中からNARが選定するという方式から、各地区のトップジョッキーによって「WSJS地方競馬代表騎手選定競走」を行い、その優勝者を代表騎手として選定するという方式に変更されました。その後、競走数(2レース→4レース)や開催場(園田競馬場→持ち回り二場開催)、名称(WSJS地方競馬代表騎手選定競走→スーパージョッキーズトライアル)などの変更が行われ、今年08年は第1ステージが笠松競馬場、第2ステージが大井競馬場で開催されました。

 各地区のトップジョッキーをこれだけ一度に見られる機会というのはあまりありません(他には佐々木竹見カップくらいでしょうか)。そこで、今回は大井と比べればまだ大阪から近い笠松競馬場を(もちろん日帰りで)探訪してみることにしました。

近鉄株主優待券

 大阪・名古屋間の移動方法は色々とありますが、18きっぷを除けば一番安上がりなのが、この近鉄株主優待券を利用する方法かと思われます。金券ショップやオークションでの相場が1,400円程度のこの乗車券、一枚で大阪から名古屋まで向かうことができます。特急券を別途購入すれば特急に乗ることもでき、非常に使い勝手のよいシロモノと言えるでしょう。

 という訳で、今回はこれを利用して近鉄で名古屋へと向かうことにします。


今里筋線

 朝5時半過ぎの最寄り駅、今里筋線のリニアモーター地下鉄がやって来ました。以前、通勤に使っていた時にも座れなかったことはほとんど無く、ラッシュ時以外は空気を運ぶこの路線。早朝のこの時間帯には、ロングシートをベッド代わりにできそうな勢いです。


近鉄鶴橋駅

 今里で千日前線に乗り換え、やって来たのは近鉄鶴橋駅。ここからまずは快速急行で伊勢中川へと向かいます。


快速急行

 上本町発鳥羽行き快速急行。てっきりロングシートの車両が来るとばかり思っていたのですが、オール転換クロスシートの車両が来てビックリ。途中ウトウトしたり景色を楽しんだり、伊勢中川までを快適に過ごすことができました。


特急券

 伊勢中川で名古屋行きの急行に乗り換えれば大阪・名古屋間1,400円移動を完成できるわけですが(この場合、鶴橋~名古屋の所要時間は3時間5分)、少し鉄分を補給するために追加料金を払って特急券を購入しました。

 近鉄ではインターネットでの特急券発売サービスを行っており、管理人も今回会員登録をしておきました。チケットレスサービスもありますが、初回のみ実際に発券しなければならないということで、ホームにある券売機で購入しておいた特急券を発券します。


近鉄名古屋行き特急

 しばらくの待ち時間の後にやって来たのが名古屋行き特急、30000系ビスタEXです(後ろの方には22000系ACEもつながっていましたが)。

 今でこそ2階建て列車は珍しいものではなくなりましたが、管理人が小さい頃は2階建て列車といえばこの列車。ビスタカーは憧れの存在でした。管理人にとっては何年ぶりかも思い出せないほど久しぶりの乗車です(当然、前回乗車したのはリニューアル前ですね)。


ビスタカー

 近鉄のインターネットサービスでは、禁煙・喫煙席や窓側・通路側の選択はもちろん、ビスタカーでは階上・階下・平屋席、アーバンライナーや伊勢志摩ライナーのデラックスカーでは1人席・2人席の選択も可能となっています。

 当然、今回は階上席を選択してみました。


2階席の眺望

 2階席からの眺望を楽しみながらまったり過ごしていると、約1時間があっという間に過ぎてゆき、気付けば名古屋駅へと進入して行く500系のぞみの姿が見えてきました。

 今回、久しぶりにビスタカーに乗車してみて感じたのは、2階席の「低さ」。首都圏の普通列車2階建てグリーン車と比べると、かなり低く感じられます。その代わりに天井方向には余裕があり、頭上には荷棚も備わっています。


屋根つき歩道

 名古屋からは、名鉄電車で岐阜方向へと向かえば笠松に到着するわけですが、以前より中京競馬場での東海公営場外発売がどのようなものなのか興味があったので(来場者が少ない中、巨大なスタンドを使って発売しているのかなあ、とか、もしそうであればパノラマカーは開放されているのかなあ、とか)、逆方向への列車に乗って中京競馬場へとやって来ました。

 雷鳴が轟く中、強い雨が降っており、中京競馬場前駅から競馬場へと向かう歩道に設けられている屋根が非常にありがたく感じられます。


中京競馬場 エスカレータ

 中京競馬場に到着、したのはいいものの、エスカレータにはロープが張られており、どう見ても立入禁止な雰囲気。「やっぱりスタンドは開放されてないか」と思いつつ周囲を見ていると、いかにも馬券売り場へと向かっていそうなおっちゃん2人組を発見。とりあえずこの2人についていくことにしました。


中京競馬場 笠松競馬場外発売所

 というわけで到着したのがこちら。西入場門平日払戻所です。なるほど来場者の少なさを考えれば、ここで充分対応できそうな施設です。


場外発売所内

 内部の様子。モニターの前にパイプ椅子が用意されており、結構ゆったりと競馬を楽しむことができそうです。

 ただ、売店の営業は無さそうで(新聞やペンの販売はありました)、飲料と冷凍食品の自販機が設置されているのみなので、昼食時を跨いでのんびりと競馬を楽しむためには、事前に食料を調達しておいた方が良さそうです。


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