大井競馬場
競馬場へのアクセス
無料送迎バスが何系統か運行されていますが、オーソドックスなアクセス手段はJR京浜東北線の大井町、大森の両駅前からのバスを利用する方法でしょうか(大井町のバス停はヤマダ電機LABI品川大井町デジタル館・西友の入ったビルの南側、大森のバス停は東口バスターミナルC7番停留所となり、大森線は途中、京急大森海岸駅前での乗降扱いもあります)。どちらもピストン運行されていますので、それほど待つことなく乗ることが出来ます。所要時間はどちらも10分ほど。
また、トゥインクルおよび年末開催時にはJR総武線・東京メトロ半蔵門線の錦糸町駅前より、無料送迎のはとバスが運行されます。通常時は4~50分おきの運行となっているため、発車時刻はあらかじめ公式ウェブサイト等で調べておいたほうが良いでしょう。路線バスタイプではなくはとバスのため、座席定員制となっていますが、何度か使用した感じでは、積み残しが発生することはほとんど無いのではないかと思われます。(帰りに関しましては、11年JBC時にメインレースゴールイン直後には長蛇の待機列が形成されていたのを見かけましたので、混雑時には覚悟が必要かもしれません。)
送迎バスのほか、東京モノレールを利用する方法もあります。大井競馬場前駅下車で、北門までは厩舎地区の芳しい香り漂う中を歩いて5分弱の道のりです。
錦糸町駅前の無料送迎はとバス乗り場。年末開催を除く昼間開催時には運行されないので、注意が必要です。
所在地 | 東京都品川区勝島2-1-2 |
---|---|
最寄交通機関 |
|
場内・席情報
場内には地方競馬場の雰囲気がありつつも、他の地方競馬場とは一線を画す規模を誇る競馬場です。また、大井競馬の代名詞とも言えるトゥインクル開催では、イルミネーションやファンファーレ隊による生ファンファーレなどの演出も相まって、中央も含めた日本の他の競馬場にはない雰囲気を味わうことが出来ます。
そして、有料席の種類の豊富さもまた特徴的です。「L-WING」にはスターシート(一部在席投票席のT-Seat)、スカイシートのほか、ウイングルームという個室(パーティションで仕切られた定員制半個室型グループ席)も備わります。
2号スタンドから建て替えとなった「G-FRONT」には2階に従来の一般指定席を置き換えたような位置付けのヴィクトリーシート(1,000円)があり、3階は大井競馬場内で最も上質な空間として1人用独立タイプの在席投票席であるプライムシート(3,000円)に半個室タイプのプライムボックス(12,000円)、個室タイプのプライムルーム(30,000円)が用意されています。
4号スタンド5階に位置するのがゴンドラシートです。空調完備で1,000円。見晴らしのいい場所にあるので、暑さ・寒さを気にせずゆったりと観戦したい時にはここが良いでしょう。なお、以前行われていたソフトドリンクサービスは終了しました。
4号スタンドにあるミリオンシートは、ペア席(定員2人)が1,000円、グループ席(定員5人)が2,000円です。管理人は、グループ席を2人で利用したことがありますが、広いスペース(寝転がることが出来るほど)と大きめのテーブルに満足でした。ただ、4号スタンドということで、ゴール、パドック共にかなり遠くなるので注意が必要です。
在りし日の一般指定席からの眺め。出来れば、最前列を確保するのがベスト(3列目までなら問題ないかと)でした。後方は柱が邪魔になったりします。
ミリオンシート(グループ席)。テーブルは新聞をラクに広げられる大きさ。
席種 | 価格(入場料別) 帝王賞、東京大賞典等の際にプレミアム価格となる場合あり |
備考 |
スターシート | 1,500円 | L-WING3階。ペア席に1つモニターが備わります。 |
---|---|---|
T-Seat | 2,500円 | L-WING3階、1コーナー寄りのエリア。従来ムーンシートと呼ばれていたエリアの一部を在席投票席に改装。ペア席にモニターと在席投票用のタブレット端末が1つずつ備わり、1席で2名まで利用可能となっています。 |
スカイシート | 2,500円 | L-WING4階。各席に1つモニターが備わります。 |
ウイングルーム | A:15,000円 B:17,500円 Z:25,000円 |
L-WING4階。Aは7人、Bは8人、Zは11人まで利用可能です。 |
ヴィクトリーシート | 1,000円 | 新スタンドG-FRONT2階の屋内席。テーブルが備わるペア席で、従来の一般指定席が空調完備の席にグレードアップしたような位置づけかと思われます。 |
プライムシート | 3,000円 | G-FRONT3階、「1人で贅沢に競馬が楽しめる独立シート」タイプの在席投票席。 |
プライムボックス | 12,000円 | G-FRONT3階の4人までで利用可能なボックス席。 |
プライムルーム | 30,000円 | G-FRONT3階、8人までで利用可能な個室で、大井競馬場最上級の有料席という触れ込みです。 |
ゴンドラシート | 1,000円 | 4号スタンド5階。ガラス張りの屋内席です。以前行われていたソフトドリンク無料サービスは終了しています。 |
ミリオンシート | ペア席:1,000円 グループ席:2,000円 |
4号スタンド3階の屋外席。グループ席は5人まで利用可能。 |
ダイアモンドターン | 席種・開催時期により価格が異なります | 4号スタンド4階。バイキング形式の食事付き指定席。 詳細はダイアモンドターンウェブサイトをご参照ください。 |
一般席 | スタンドには屋外観覧席が用意されています。 |
ギャラリー
スターシート
L-WING3階の8割程を占めるスターシート。ペア席に1台液晶モニターが備わります。位置的にはゴール板を過ぎた1コーナー寄りになるため、残り100mあたりまでの攻防はモニターでの観戦となり、競馬観戦の点からは2・3号スタンドの方がお勧めと言えます。
スターシート(1人席)
スターシート後列に数席用意されている1人席。もちろんモニターも備わり1人利用の場合にはお得な席です(この席は隣にゴミ箱があるのも便利でした)。お盆開催時の席を予約開始初日の夜に購入できましたが、とりあえず希望の際は早めにチェックするのが良いでしょう。
スカイシート
L-WING4階の観覧エリア前方を占めるスカイシート。ペア席ですが1人に1台モニターが備わり、センターアームレストが独立している等、スターシートの席よりグレードの高いものとなっています。
銀座ライオンのシートサービス
ウイングルームではL-WING内で営業している銀座ライオンのシートサービスを利用でき、テーブルには店員呼び出し用のベルスイッチが用意されています。飲み放題プランも用意されていて、グループで存分に楽しむことができる席です。
2号・3号スタンド
在来スタンドで、やや老朽化の見える2・3号スタンド。屋外席上部が指定席、さらに上のガラス張り部分は2号スタンドが特別席等のエリア、3号スタンドがゴンドラシートのエリアです。いずれも改築や取り壊しとなっています。
4号スタンド
屋外席の白いポールより後部がミリオンシートエリア。エリアへは誰でも入れてしまいますが、席に着くと係の方がチケットのチェックにやって来ます。
ガラス張り部分の下部はダイヤモンドターン、上部はゴンドラシートエリアです。
食べ物・グルメ情報
場内で食べられるメニューもまた豊富です。大判焼や牛すじ串などが有名で、長い行列が出来る店も見られます。そんな中、管理人のおススメは「ふか河」のもつ煮込み。350円でボリュームたっぷりの1品です。持ち帰りを希望すると、蓋付きの容器に入れてくれるので、宿泊しているホテルに持って帰って、風呂上りにこれをアテにビール、なんてことをやったりしています。
あと、大井競馬場の食事で忘れてはならないのが、競馬観戦型レストラン「ダイアモンドターン」です。形態としてはバイキング形式の食事付き指定席ということになるでしょうか。料金は基本的に1人当り5,000円となっています(トゥインクル開催時の料金。他に個室やパーティールームなどあり)。
バイキングの内容自体はファミレスのランチバイキング(をかなりアルコールのお供寄りにシフトしたメニュー)レベルといったところかと思いますが、少なくとも国内の競馬場ではここでしか味わうことの出来ない雰囲気が魅力的だと思います。
なお、例えば2人で行く際には2人席を買うのが普通かと思いますが、テーブルには1つしかモニターがないので、モニターを各々自由に使う為に1人席を並びで2席買うというのもおススメです。
最後に、大井競馬場でいただけないのがビールの値段です(生ビール600円)。管理人は、クーラーバッグに缶ビールがお約束になっています。
煮込みぶっかけラーメン
ふか河の煮込みがラーメンの具になった「煮込みぶっかけラーメン(450円)」。太めの中華そばの上にもつ煮込みがトッピングされております。特にラーメンともつ煮込みが合うという風には感じられませんでしたが、450円でこのボリュームなら満足です。
ふか河のカレー
煮込みのふか河のメニューにカレーが!というわけで注文してみると、目に飛び込んできたのはレトルトのカレーを開けるおばちゃんの姿でした。
350円という価格で量もあり、手軽にお腹を満たしたい方にはおすすめです。
幸福堂のやきとり(タレ)
幸福堂で有名なのがこちらのやきとりです。各種1本200円という価格だけ見ると割高に感じますが、解凍しただけのものとは明らかに異なる質と、普通の倍ほどありそうなそのボリュームから、納得の価格と言えます。
キムチラーメン(とんこつ)
フードストリート内「勝善」のキムチラーメン(とんこつ・500円)。しょうゆ・とんこつを選ぶ事ができます(普通のしょうゆ・とんこつラーメンは各400円)。
寒い時期に、手軽においしく温まる事ができます。
上海焼そば
フードストリートにある「上海」の上海焼そばは塩コショウの効いた、ソース焼そばと比べるとさっぱりとした味わい。アサリを具にした海鮮焼そばとなっています。価格は確か450円だったかと思います。
チキン南蛮丼
フードストリートにある「きむきむ」のチキン南蛮丼(400円)。千切りキャベツも敷き詰められ、ヘルシーさも感じさせる一品です。
紅しょうがをつけるか選べるのですが、この紅しょうがが薬臭かったのが残念。つけないことをおすすめします。
大阪焼
2号スタンド1階の売店で購入した大阪焼(300円)は、甘くないホットケーキにソースとマヨネーズがかかったような(冷食バリバリで粉っぽい)、お好み焼き風の物体でした。
とりあえず、大阪を名乗っていただきたくはないなあ、と思ってしまった管理人でした。
広島焼
TCKスクエア内のお店で購入した広島焼。マヨネーズの小袋が別売20円と、マヨネーズが不要な人間にとってはお得と捉えるか、ケチ臭い商売と捉えるかは人それぞれ。少なくとも、前で紹介のなんちゃら焼よりはまともな味わいではありました。
富士宮やきそば
競馬場でよく見かけるようになった、B級グルメ・ご当地グルメの販売。大井競馬場で自分的富士宮やきそば初体験となりました。
麺が独特なもののように感じられ、メジャーになったのも納得の、確かにおいしい一品でした。
カルビ丼
TCKスクエア内Paprikant Kitchen(パプリカント キッチン)のカルビ丼(600円)。濃いめの味付けで香ばしく焼きあげられた牛カルビ焼肉が盛り付けられた丼で、ご飯がいくらでも進みそうですが、意外とご飯が多めで、肉が足りないと感じるほどでした。
甲府鳥もつ煮
同じくPaprikant Kitchenで購入した甲府鳥もつ煮はB級グルメとして有名。鳥もつ好きの管理人にとっては無条件で満足な一品ですが、一人でいただくには満足すぎるボリュームで、少なめのサイズも欲しい所です。
トマトソースとベーコンのバスタ
4号スタンド3階Good Luck Cafeのトマトソースとベーコンのパスタ(700円)。いかにも王道スパゲティな味わいの一品。テイクアウト可能で、観戦しながらいただけるのも嬉しいポイントです。
黒焼きそば
4号スタンド1階「びっぐうぃんど」で販売されていた黒焼きそば(450円)は、東村山のご当地グルメ。イカ墨などが使用された黒ソースが特徴です。この黒焼きそばはイカ墨のほか昆布を加えているようで、海系の味わい豊かな一品でした。
バイキング
ダイヤモンドターンではバイキングでよく見かける9分割の皿が用意され、好きなものを好きなだけ楽しむことができます。バイキングメニューはしょっぱい系、アルコールが欲しくなる料理が中心で、別料金ですがアルコールメニューも豊富に揃っています。ちなみに生ビールは500円と、場内の価格より良心的。
お雑煮
3号スタンド1階売店のお雑煮は、大きめの切り餅が入って中々のボリューム。餅2つのダブルにもできるようです。汁の味自体はいかにもインスタント的な感じがしましたが、すまし汁仕立てに鳴戸入りのお雑煮というのが個人的には新鮮でした。
海老塩ラーメン(冷)
L-WING3階「MARCHE」の海老塩ラーメン(冷)。まるでえびせんでも食べているような海老風味の濃い、さらにやや塩味のきき過ぎた感のある味わいでした(揚げ玉がえびせん感をさらに引き立てます)。950円とお値段はやや高め。
バーベキューセット
2013年夏季に内馬場で営業されているTCKバーベキューガーデン。画像は食材のレギュラーセット(1,980円)3セット分(一部抜けあり)で、各食材がパックされ、クーラーボックスの中に用意されていました。5人利用で5人分の食材セットを用意していたのですが、想像以上に量が多く、食べ切れないほどでした(飲み放題で飲む方に必死になっていたのが理由かもしれませんが)。
バーベキューコンロ
炭に着火した状態でのバーベキューコンロが用意され、特別な用意をする事無くバーベキューを楽しむことができます。
競馬場でのバーベキューは初体験でしたが、内馬場(着順掲示板の脇あたり)での営業となり、エリア内にはMXの中継を流すテレビが一台用意されているのみで、馬券も楽しみたい人間にとっては少々厳しい環境に感じられました。ただ、アルコール込みの飲み放題が1,500円(ソフトドリンクのみの場合500円)で用意されており、17時スタートの場合、ラストオーダーの20時30分までたっぷり3時間半も飲み放題が楽しめ、これに関しては飲料の価格が高い大井競馬場内では破格のサービスと言えます。
ウイングルームオードブル
ウイングルームチケット購入時にはプラス2,000円でオードブル2,500円付指定席券を選ぶことができます。飲み放題プラン(現地で選択・注文可能)もあり、飲食も楽しみながら競馬を楽しむという点で、ダイヤモンドターンと似た性格を持ったエリアと言えます。
豚丼
G-FRONT1階DON94の豚丼。北海道(帯広)の豚丼をイメージしたメニューのようですが、焼いた豚バラ肉がご飯に乗っているだけといった印象で、その豚肉もカタめに感じられた、やや残念な一品でした。
関連動画
トゥインクル開催を象徴する、ファンファーレ隊による生演奏の様子を撮影した動画です。2011年7月末にリニューアルが行われ、前ファンファーレが主とはなりますが、現場の雰囲気をほんのちょっとですが感じていただけるのではないかと思います。
後半3レースのファンファーレ演奏はTCK、そしてトゥインクル開催を象徴する演出の一つで、生演奏の音色が夜空へと吸い込まれていくような何とも言えない雰囲気はここTCKでしか味わえないものと言え、こんな競馬場が身近な場所にある方々が羨ましくて仕方がありません。まあ、たまにしか行けないからこそ余計にそう感じるのかもしれませんが。。。
雑感
地方競馬場の雄、TCKこと大井競馬場です。ファン獲得のための様々な施策や場内の演出などは、人口の多い首都圏に存在するからこそ出来るという面もあるかも知れませんが、中央、地方を通じて他の追随を許さない程のものだと思います。
個人的には、生まれて初めて足を踏み入れた地方競馬場であり、自転車で行ける園田競馬場よりも行った回数の多い地方競馬場でもあります。首都圏を見て羨ましいものランキング、ブッチギリのNo.1です。こんな競馬場が大阪近辺にもあればなあ、と思いますが、あったところで経費に見合った集客を見込むのは難しいやろうなあ、と07年世界陸上の長居を見て思う管理人でした。
大井競馬場 | |
---|---|
主催者 | 特別区競馬組合 |
公式ウェブサイト | http://www.tokyocitykeiba.com/ |
大井競馬場 最終探訪日:15.12.29 ページ更新日:16.1.17