日本の廃競馬場マップ 中国地方
中国地方(鳥取県・島根県・岡山県・広島県・山口県)の廃競馬場を現在の地図に照らし合わせてご紹介しています。所在地の情報を得られた競馬場のみの掲載となっており、中国地方に存在した全ての競馬場を網羅しているわけではありませんので、あらかじめご承知置き下さい。
米子競馬場
鳥取県米子市皆生温泉4丁目周辺>>Googleマップ
1953年廃止。皆生競馬場の別名通り、現在は皆生温泉の温泉旅館が集まる場所に位置し、当時の面影を残すものは見当たらないようですが、もし現在でも開催が続いていれば、旅打ち派には嬉しい競馬場となっていたことでしょう。
出雲大社競馬場
島根県出雲市松寄下町周辺>>Googleマップ
1951年廃止。コース形状がはっきりとした画像が無かったため、地図は作成しておりません。跡地は自衛隊出雲駐屯地となっており、敷地の形状に競馬場の名残をとどめているように思えます。
旧岡山競馬場
岡山県岡山市中区原尾島2丁目周辺>>Googleマップ
1953年、江並に新たに開設された競馬場へと移転。現在は住宅地が広がっており、当時の痕跡はほとんど見当たりませんが、ひょっとすると競馬場に沿った道路かなあ、と思わせる道が存在します(右回りだとして3コーナーの辺り、国道250号線と県道402号線を結ぶ細い道)。
岡山競馬場
岡山県岡山市中区江並周辺>>Googleマップ
1953年、上の旧岡山競馬場より移転、1958年廃止。現在、跡地には工場や野球場があります。旧競馬場と比較すると、何となく「追いやられた感」のある場所ですが、そういった移転ではなかったそうです。
広島競馬場
広島県広島市南区大州周辺>>Googleマップ
1939年まで馬券発売を伴う競馬を開催(その後1944年まで鍛錬馬競走を開催)。跡地には主に工場が建ち並び、競馬場の痕跡は残っていないものと思われます。
(参考)広島の競馬場
2010年11月から翌年1月にかけて広島市郷土資料館で企画展「広島の競馬場」が開催されました。この企画展の展示内容によると、上記の広島競馬場の前に、広島県では以下の4競馬場で競馬の開催が行われていたそうです。
- 深川競馬場(1925年から開催。中深川駅設置が競馬場誘致の目的(の一つ)。1927年に観音グラウンドの競馬場へと移転。広島県広島市安佐北区深川4丁目周辺>>Googleマップ)
- 観音グラウンド(1927年から開催。野球も行われていた模様。1931年に中国グラウンドの競馬場へと移転。広島県広島市西区南観音3丁目周辺>>Googleマップ)
- (旧)福山競馬場(1929年に広島競馬の第二競馬場として開設。1933年廃止。広島県福山市野上町周辺。)
- 中国グラウンド(1931年から開催。競馬場と野球場の併設。1933年に広島競馬場へと移転。広島県広島市南区宇品東5丁目周辺>>Googleマップ)
戦後、下の五日市競馬場で再開された広島県での競馬開催は、1949年より福山競馬場で続いてきましたが、2013年3月をもってその歴史に幕を閉じることとなりました。これは同時に、中国地方での競馬開催の歴史に終止符が打たれた事も意味します(草競馬等は行われているのかもしれませんが)。
企画展「広島の競馬場」の展示図録が、2013年1月時点でまだ入手可能な模様です。展示内容のほぼ全てを網羅していると言える充実した内容となっていますので、興味がおありの方は広島市郷土資料館公式ホームページの案内ページをご参照下さい。
柳井競馬場
山口県柳井市柳井周辺>>Googleマップ
1949年、上の下関競馬場へと移転。その後、施設、コース共に柳井オートレース場として活用され、1957年までオートレースが開催されたそうです。開催当時は南側がまだ埋め立てられておらず、海に面した競馬場だったようです。