旭川競馬場
旭川競馬場での競馬開催は08年度をもって終了しました。
競馬場へのアクセス
競馬開催中には、旭川市中心部と競馬場を結ぶ無料送迎バスが運行されています。1時間に1・2本の運行となっていますので、利用の際には事前に時刻等を調べておいたほうが良いでしょう。市内中心部の停留所を巡回した後に競馬場へと向かうため、駅から最も近い旭川エスタ前停留所から競馬場への所要時間は約40分となっていますが、駅から歩いて5分弱の1条9丁目バス停からは20分少々の所要時間となっています。おそらく、立客がでるほどバスが混雑することはほとんど無いと思われますので(管理人が探訪した際は、16時に競馬場に到着する便に乗客は管理人を含めて2人だけでした)、旭川駅経由で競馬場へと向かう際は、都合に合う方から利用すると良いかと思います。
所在地 | 旭川市神居町上雨紛500 |
---|---|
最寄交通機関 | JR旭川駅前を始め、旭川市内を巡回する無料送迎バスの運行あり |
場内・席情報
入場すると、ホッカイドウ競馬のマスコットキャラクター「ホクトくん」がお出迎え。左手には新聞売りのブースがあります。パドックは4コーナー方向、スタンドからは少し離れた場所にあり、そのためかレース直後には観客がほとんどいない中を出走馬が周回しているシーンを見かけることができます。
スタンドは、有料席の設定も無く、非常に簡素なつくりとなっています。そんな中、スタンド前に並んでいるパラソル付きテーブル席が独特の雰囲気を醸し出しています。もちろん誰でも自由に利用できるので、ちょっとしたビアガーデン気分でナイター競馬を楽しむのに良いかと思います。なお、ナイター競馬は旭川競馬場の代名詞とも言えるものですが、他のナイター開催をしている競馬場とは異なり、特別なイルミネーションなどを見かけることはなく、日没後に競馬開催を行うための照明設備があるだけ、といった感じでした。まあ、晩年は競馬場に集客するという目的は立地的に見ても薄かったでしょうし、このスタンスは門別でのナイター開催にも引き継がれるものと思われます。
スタンドから走路の方を見ると、ゴール板や走路跡、着順掲示板に書かれた「馬場水分」の文字等、06年度まで行われていたばんえい競馬の遺構をいくつか見つけることができます。ただ、第一・第二障害はすでに撤去されており、その姿を見ることはできません。
自由に利用できるパラソル付きテーブル席が用意されています。走路側への傾きが少々気にはなりますが、生ビールを片手にちょっとしたビアガーデン気分で競馬を楽しむことができます。
席種 | 価格 (入場料別) |
備考 |
一般席 | スタンドには屋外観覧席、スタンド前にはパラソル付きテーブル席が用意されています。 |
---|
ギャラリー
締切シグナル
トマソン特集の様相を呈してきましたが、使用されていないものその3。締切5分前・3分前・1分前をシグナルの点灯で知らせてくれたようです。ただ、地方競馬場の「締切○分前」はアテにならないので、特に5分前と3分前に意味があったのかは不明。
食べ物・グルメ情報
スタンド内の売店や入場門を入って左手にある食堂などのほか、スタンド裏手に屋台が数軒出店しており、おいしそうな匂いを漂わせていました。
その中の一軒で購入した北海道名物の鶏の唐揚げ「ザンギ(400円)」ですが、衣のサクサクとした食感とジューシーな鶏肉、そしてボリュームの面においても今回いただいたものの中では(他に豚串、くまさんコロッケ(ビーフコロッケ)を購入)、個人的にナンバーワンの1品でした。この食感はやみつきになりそうです。
ザンギと一緒に購入した揚げいも(250円)は、アメリカンドッグの衣を被ったじゃがいもといった感じの味わい。店のおばちゃんに何かつけるのか聞いてみたところ、特に何もつけなくてもおいしいとのことだったので、試しに1つだけにケチャップをつけて食べ比べてみましたが、確かに衣の甘みが強いため、何もつけないほうが良いように感じました。
そして、スタンド2階の売店で購入した焼酎は、250円という値段からして量的には少ないものだと思っていたのですが、注文すると紙コップに溢れんばかりに注がれた状態で渡されたのには驚きました。質的にはそれほど良くはないお酒だとは思われますが、250円で気持ち良くなれてしまう質より量の1品でした。ちなみに、生ビールはやや小さめのサイズで400円となっていました(帯広、函館とだいたい同じような感じです)。
雑感
08年まで、日本最北端の競馬場だった旭川競馬場です。数少ないナイター競馬の開催が行われる競馬場の1つで、ホッカイドウ競馬最大のレース、ブリーダーズGCも95年以降はここで開催され、ホッカイドウ競馬と言えば、まずこの競馬場を思い起こされる方も多かったのではないかと思われます。
しかし、ホッカイドウ競馬は08年度を最後に旭川競馬場からの撤退を決め、09年以降ここで競馬が開催されることはなくなりました。他場開催の場外発売も行われておらず、今後施設がどうなるのかは不明です。ただ、競馬場がまた一つ無くなってしまうのは残念ですが、売得金における場外構成比が高まり、平均入場者数が1,000人にも満たない状況では、ホッカイドウ競馬が旭川より開催経費の安い門別に開催を集中させる方針なのも納得せざるを得ないと言えるでしょう。この決定が功を奏して、ホッカイドウ競馬が今後も続いていくことを祈らずにはいられません。
旭川競馬場 | |
---|---|
主催者 | 北海道 |
公式ウェブサイト | http://www.hokkaidokeiba.net/ |
旭川競馬場 最終探訪日:08.6.26 ページ更新日:11.3.26